インドネシアの日本人留学生必見!インドネシアでビザを取得するには?

インドネシアに限らず海外に長期滞在するためにはビザ(査証)が必要になります。

今回はインドネシア・ジョグジャカルタ滞在中に新規ビザを取得した経験からインドネシア国内でスポンサーが見つかった場合にビザを取得するまでの流れをご説明します!(※2022年時点)

目次

インドネシアでビザを取得するには?
ビザとは?
ビザの種類は何があるの?
新規ビザ取得にいくらかかった?
新規ビザ取得の流れは?
まとめ
コラム~なぜ新規ビザ?~

ビザとは?

そもそもビザとは何でしょうか?ビザは海外に渡航する際に必要とされるもので、その人の身分を証明して渡航先の国の安全を守るためのものです。その人の身元を渡航先の国が審査し、ビザが発行されると入国が許可されます。滞在目的や期間によってもビザの種類は異なります。日本語では査証と表記されます。

ビザの種類は何があるの?

日本には「外交査証」「就業査証」「公用査証」「短期滞在査証」「通過査証」「医療滞在査証」「一般査証」の八種類のビザがあります。種類は国によって異なり、滞在の期間や目的によって発行されるビザも変わります。一方インドネシアには大きく分けて「訪問ビザ」「滞在ビザ」の二種類があり、それぞれシングルビザ、マルチプルビザ、到着ビザと就労ビザ、帯同ビザ、留学や定年後滞在のためのビザなど細かく分かれています。一般的に出張のために取得するのは就業ビザで、留学のために取得するのは一時滞在ビザです。ビザ取得に必要な書類等は受け入れ先機関の指示に従ってください。ビザについてより詳しい情報はこちらをご覧ください。

ビザ申請についての情報は在本邦インドネシア共和国大使館のこちらのページに情報がまとまっています。基本的にビザ申請の手続きはインドネシア国内の受け入れ機関(大学や企業などビザのスポンサーになってくれる機関)の指示に従い書類を提出することで数か月で完了します。ビザはeVisa(電子ファイル)形式で発行されます。ビザが発行されたあとはファイルを印刷して手元に残しておくことをおすすめします。

ここからはインドネシア国内で新規ビザを取得し留学を延長した際の流れを説明します。

新規ビザ取得にいくらかかった?

新規ビザを発行するためには2.000.000ルピア(およそ18,000円)かかりました。延長には1回あたり500.000ルピア(およそ4500円)必要です。

新規ビザ取得の流れは?

まず新規ビザ取得の前に新たな受け入れ先機関に書類を提出し、ビザの期日の2週間前あたりからEPO(Exit Permit Only)の手続きを開始します。こちらは出国する際にITASを返還する手続きのようなものです。EPOには旧スポンサーへ書類を提出したあとイミグレーションオフィスへEPOの手続きをするための書類を受け取ります。旧受け入れ先機関や新スポンサーのビザ手続き分野の責任者のKTPのコピーが求められますので注意しましょう。特に責任者のサインをもらうのを忘れないようにしましょう。

EPOの手続きが終了してから新規ビザ発給の手続きへと入ります。スポンサーの指示に従いイミグレーションオフィスへ提出するための書類を受け取ります。書類は紙媒体で提出するものと、スポンサー側がオンラインでイミグレーションオフィスへ提出するものの2種類ありました。支払いを終え必要書類を提出した後はジャカルタのオフィスの審査結果を待ちます。今回はジャカルタへ赴く必要はなく全てジョグジャカルタのオフィスへの書類提出とジャカルタのオフィスへのオンライン書類提出で手続きが完了しました。

審査に通ると新たなビザが発行されます。PDF形式でスポンサー側に送られてきました。

ここで注意したい点は、旧ビザの失効日までに新ビザが発行されるとは限らないという点です。イミグレーションオフィスからは説明がありませんでしたが、実際にビザが発行されたのは失効日から5日後のことでした。この期間はビザの発行を待つ期間なので旧ビザ失効後も不法滞在にはなりません。ちなみに不法滞在に該当すると一日あたり1.000.000ルピア(およそ9000円)徴収されます。

ITAS=Izin Tinggal Terbatas インドネシアに一時的に滞在する際に発行される暫定居住許可。

    KTP=Kartu Tanda Penduduk インドネシア人の身分証明書のようなもの。住所、生年月日、宗教などを記載する。

まとめ

新規ビザ取得までの流れはこのようになっています。

ビザ失効2か月前:新たなスポンサーに必要書類提出

ビザ失効2週間前:イミグレーションオフィスへEPO手続き+ビザ発行代支払い

ビザ失効~発行まで: イミグレーションオフィス側の審査待ち

旧ビザの失効までの期間に関わらずビザの手続きはできるだけ早く開始することを強くおすすめします。ビザの手続きの正しい方法を受け入れ先機関などが理解していない場合もあり、書類や手続きの不備や不足が頻繁に起こるため時間には必ず余裕をもって行いましょう。

コラム~なぜ新規ビザ?~

なぜビザの延長ではなく新規ビザを取得したのか順を追って紹介します。

元々留学のために一時滞在ビザを取得しており、滞在延長のために代わりに社会文化ビザを取得しました。一時滞在ビザで延長しなかった理由は大学の次の学期開始日と既に持っているビザの失効日が合わなかったためです。(例:7月末にビザ失効で次の学期開始日が9月)大学からのビザは学期開始に合わせて発行されるため、1ヶ月分の空白を埋めるためにビザを前倒しで発行してもらうということはできませんでした。

ビザの期限が切れてから次の学期が始まるまでビザなしで滞在する訳にはいかないので、一旦帰国する必要がないように新たなスポンサーを探しました。その結果ビザ取得支援をしている語学学校へ移りました。その語学学校は私立学校であり大学ではないので一時滞在ビザではなく「社会文化ビザ」を取得するスポンサーになってくれました。こちらの社会文化ビザは大学ではなく私立の語学学校でもスポンサーになることができるものなので、今回のケースのように大学での留学延長が上手くいかなかった場合でも滞在を延長することができます。

インドネシアでの留学延長を考えている方の助けになれば幸いです。