【インドネシア人材情報局】Vo.2 - 2025年下半期のインドネシア人材市場の動向予測

前回は、「2025年上半期インドネシア人材市場のトレンドと動向」についてメルマガにて配信しました。そして今回は、今後インドネシアの人材市場がどうなっていくのか、2025年後半の動きを予測していきます。

2025年前半は、「#KaburAjaDulu(まず逃げろ)」というハッシュタグから、若者の海外志向が高まったとお話ししました。それでは2025年後半はどうでしょうか?

まずは、全体感を見ていくと、

2025年前半同様、若年層の海外志向が加速する

ことが予測されます。

これは前回のメルマガで説明した通り、インドネシアの経済全体や雇用機会の不安定さからくる動きとなります。政府は未だ効果的な政策を打ち出せずに、若年層をはじめとした国民の不満を消化しきれていません。一般的にいうブルーワーカー(現場労働者)からホワイトカラー(高度人材)まで幅広い層のインドネシア人材が海外就職へ目を向けるでしょう。

それでは日本企業の動きはどうなるでしょうか。

2025年8月現在、インドネシアでの高度人材採用を積極的に進めているのは、一部のグローバル機能を持つ大手企業か、技術者派遣企業が多くを占めています。

そして、2025年になって注目すべき点は、

多くの自治体が地場の中小企業のインドネシアでの人材採用を積極的に推進している

点です。公示の情報では、宮城県、愛媛県、三重県、静岡県、国土交通省などの自治体や政府機関が主導して、インドネシア人材、特に理系・エンジニア人材の採用支援施策を実施しています。採用支援の中には、海外でのイベント出展、会社説明会、マッチング、採用と多岐にわたります。

国土交通省のインドネシア採用事業:

https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo03_hh_000001_00104.html

単独での海外採用活動が困難な中小企業を対象としているようです。おそらく向こう3年〜5年はインドネシアでの公的な採用事業がさらに加速することが推測されます。

つまり、インドネシア人材採用市場は、今後採用活動に参入する日本企業が増え、競争性が高い人材採用市場になってきます。それに伴い、採用できる人材のレベルも現在のようにトップ層だけではなく、ばらつきが出てくるでしょう。それまでに、安定的な採用チャネルを確立できているか、継続的なブランディングができているか、母集団を形成できているかがインドネシア市場のポイントになります。

現在のベトナムも同様です。2010年代〜2020年代初頭、多くの日本企業がベトナムに人材獲得に乗り出し、今ではレッドオーシャン。近年ベトナムでの採用も中々厳しくなっていると多くの企業のお声を耳にします。

ついに始まったインドネシアでの人材争奪戦。しかし、世界に目を向けると日本企業のインドネシア人材獲得は早くありません。すでに、台湾や中国、韓国が優秀な人材をインドネシアから採用すべく動いています。

このアジア近隣国の動きに関して、次回のメルマガ9月号で解説します。

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