インドネシア入国時に新型コロナウイルス陽性になったら―感染判明から療養終了まで徹底解説!―

インドネシアへ入国する時のPCR検査で新型コロナウイルス陽性になったら、どのような流れになるのか?どのようなことに注意したらよいのか?2022年3月16日に陽性判明した時の経験談を基に徹底的に解説します!

*この記事は、2022年3月16日にスカルノハッタ空港での入国時PCR検査の結果陽性になった個人の経験に基づいたものであり、今後のインドネシアでの措置を保障するものではありません。

空港検疫

 インドネシアへ到着後、パスポートやワクチン接種証明書など必要な書類の確認が終わったあとはPCR検査の列へ並びます。同じ便で到着した人全員が同じ動きをしているのでどこに行けばいいのかは心配する必要はありません!案内をしてくれるスタッフの方もいるので安心です。

検査の部屋が5つほど並んでいて、それぞれの部屋の前にカウンターと待機用の椅子が並んでいます。カウンターで再度パスポートなどの必要書類を見せたら椅子で待機します。一人の検査が終わる毎に前の椅子へ移ってゆき、順番がきたら奥の部屋に案内されます。パスポートを見せて名前の確認をされた後はPCR検査が行われます。指示に従ってマスクを外し、鼻咽頭ぬぐい液を採取したら終了です。5分にも満たない短時間で済み、痛みは全くありませんでした。その後は通常の入国手続きへと向かいます。

隔離ホテルへ移動

 入国手続きを終え荷物を回収した後は、空港内で再度列に並びます。出国前に予約した隔離ホテルの名前を聞かれ、指示された場所にて待機します。そのあとはホテルの担当者が迎えに来てくれるので、そのままホテルに向かう車に乗ります。

隔離ホテルにて

 ホテルに到着したらチェックインを済ませます。名前やパスポート番号、住所などの個人情報や、部屋の外に出ないことなどのルールについての誓約書を記入した後は部屋へと案内されます。部屋から自由に出ることはできませんが、部屋内での過ごし方はもちろん自由です。1日3回、部屋の前に食事が支給されます。水も充分に支給されます。Wi-Fiやエアコンも完備されているので快適に過ごすことができます。

チェックインの時にカウンターでパスポートを預ける必要があるので、チェックアウトの時にきちんと手元に戻ってきたか確認するのを忘れないようにしましょう。

PCR検査の結果連絡

 ホテルでの隔離1日目の夜22時頃、部屋に電話がかかってきました。そこで入国時のPCRの検査の結果が陽性であったことを伝えられます。今後の連絡のため“WhatsApp”(ワッツアップ)というアプリの番号を聞かれます。ここでアプリをもっていないとかなり焦ることになるので事前にインストールしておくことをおすすめします。

インドネシアでは日本でのLINEのように一般的にWhatsAppが使われているので、インストールしておくと連絡の際になにかと便利です。

余談ですが、電話口で番号を伝えることになるのですが正しく番号を伝えているのに相手がアプリでこちら側のアカウントを見つけられないというトラブルがありました。

いろいろ試した結果、
①まずこちらが相手の番号を聞き、
②本体の連絡先リストに登録してから
③WhatsAppで番号を検索する

と見つけることができました。そしてこちらから相手のアカウントにメッセージを送り連絡をとれるようにします。もしWhatsAppでの連絡先の交換が上手くいかなかった場合、この方法を試してみてください!

陽性判明から陽性者隔離用ホテルまで

 WhatsAppで連絡を取れるようになったあと、次の日に陽性者の隔離用のホテルに移動しなければならないことを伝えられます。今回滞在していた隔離ホテルは陽性者の隔離用ではなかったので移動が求められましたが、陽性者の隔離も可能なホテルであれば移動の必要はないようです。

 移動のためには救急車に乗り、1.300.000ルピア(日本円でおよそ11,000円)かかりました。クレジットカード払いはできず、現金で払いましたが接触を避けるために封筒に入れて渡すよう言われました。

また、移動先のホテルは値段やサービスなどが書かれた写真でいくつかの候補が送られてくるのでその中から自分で選ぶことができます。今回は軽症だったため、入院ではなく隔離用のホテルで療養します。ホテルが決まり受け入れが確定したら、ホテルの部屋まで防護服を着た担当者が迎えに来ます。

【隔離ホテルの例】

隔離ホテル到着後

 救急車に乗ってホテルに到着した後は先ほどと同じようにチェックインを済ませます。こちらのホテルはまだ支払いをしていないので、チェックインの時に支払いをする必要があります。5日分を先に払うか、9日分をまとめて払うか尋ねられます。後で詳しく説明を載せますが、4日目と5日目にPCR検査を受け、結果によって隔離期間が変わるのでひとまず5日分を先に支払いました。ここでもパスポートを預ける必要があります。

1日目~5日目

 隔離ホテルでの1日目~5日目について解説します。チェックインを済ませたあとは部屋へと案内され、まずは医師の診察を受けるように言われます。ホテルの中に診察を受けられる場所があるので、指定された時間にその場所へ向かいます。診察といっても病院のような場所ではなく、机と椅子があり防護服を着た医師が待機しているスペースといった感じです。そして医師の問診を受けます。

何日のPCR検査で陽性になったか、何か症状はあるかといったような簡単な質問に答えます。基本的にはインドネシア語で問診は行われますが、英語での対応も可能です。そのあとは血圧を測り、指先に器具をつけて血中の酸素濃度を測ります。問題がなければPCR検査の日程と場所を伝えられます。

PCR検査は陽性がわかってから5日目と6日目に受ける必要があります。今回は入国して1日隔離ホテルで過ごしたので、陽性者用の隔離ホテルについてから4日目と5日目に検査を受ける必要があります。最後にビタミン剤を数種類と解熱鎮痛薬を渡され、薬と飲み方の説明を受けて終了です。

 その後は指定されたPCR検査の日まで自由に過ごします。設備は先ほどと同じようにエアコンやWi-Fi、テレビなどがあり快適に過ごせます。食事も1日3回支給され、その他に軽食も支給されました。2、3日に1回の頻度で部屋の掃除やシーツ、枕カバー、タオルなどの交換にも来てくれます。洗濯サービスもあり、部屋にある電話でハウスキーピング用の番号へかけて依頼するスタイルです。

指定された日時にPCR検査に行くと、部屋に通されたあとに名前や部屋番号を聞かれ、検査結果を連絡するためのメールアドレスを記入します。そのあとは空港での検査と同じように鼻咽頭ぬぐい液で検査をして終了です。検査した日の夕方に結果が届きます。2回目のPCR検査も同じように行われます。

このPCR検査で陰性になるとチェックアウトの許可がでるのですが、今回は2回共陽性になってしまったので感染が分かってから10日間の隔離が必要になりました。

5日目~9日目

 2回のPCR検査で陽性になったことで10日間(入国時の隔離ホテルと陽性者の隔離用ホテルでの滞在の合計)の隔離が必要になります。PCR検査の必要はなく、あとは指定されたチェックアウトの日まで部屋で過ごすだけです。3回目以降のPCR検査を受けることもでき、その結果陰性になれば10日を待たずにチェックアウトができるようになりますが、1回のPCR検査につき3500円ほどかかります。

チェックアウト

 10日間の隔離を終えるとチェックアウトできます。ロビーでチェックアウトの手続きを行い、延長した分のホテル料金を払います。合計で13.685.000ルピア(日本円でおよそ116,000円)かかりました。下宿であれば1か月につき1万5千円支払えば充分な場所に住めるといわれるインドネシアでこの値段を払うのはあまりにも大きい出費です。ホテルではクレジットカードが使えますが、残高には余裕があるに越したことはないでしょう。

注意点

・必ず隔離終了証明書をもらうこと!

 陽性者隔離用ホテルをチェックアウトする時には隔離終了証明書をもらうことができます。この証明書が陰性証明書の代わりになるので忘れずに受け取るようにしましょう。チェックアウトの担当者は宿泊者が陰性になったからチェックアウトするのか、隔離期間が終了したからチェックアウトするのかを把握していません。証明書を渡されない場合には自分からお願いしましょう。

※PCR検査の結果、陰性になってチェックアウトする場合はメールで陰性証明書が送られてくるので隔離終了証明書を受け取る必要はありません。

・カードか現金は多めに持っておくこと!

 新型コロナウイルスに関わらず支払い手段と能力に余裕があるに越したことはありませんが、陽性者隔離用ホテルには医師がいたり診察用の器具があったり、食事の支給や洗濯、掃除サービス、PCR検査費用などが含まれているため療養の費用が高額になります。また、機械の不具合でチェックインの時には使えたクレジットカードがチェックアウトの時には使えないというトラブルがあったので、クレジットカードまたはデビットカードなどは複数枚持っておくと安心です。

まとめ

 ここまで、空港のPCR検査で陽性になった場合はどのような動きになるのかを見てきました。基本的にはその場の指示に従っていれば困ることは特にありません。

療養にかかった費用はおよそ救急車代(11,000円)+陽性者用隔離ホテル代(116,000円)=126,000円でした。

(実際には乗るはずだった飛行機や予約していたホテルの費用、新たに予約しなおした分の費用も追加で負担しています。)

新型コロナウイルスに関する措置は日々変化しているので、最新の情報は在インドネシア日本国大使館 (emb-japan.go.jp)を必ずご自身で確認するようにしましょう。