インドネシアの住宅事情【後編】~コス(下宿/シェアアパート)探しで見るべきポイントは?~

【前編】ではコスの探し方についてご紹介しました。

インドネシアの住宅事情【前編】~コス(下宿/シェアアパート)ってどんなところ?~

引き続き、インドネシアでコスを探す上でどのようなことに気を付けたらいいのか、値段によってどのような違いがあるのかをまとめました!

コスの値段

コスを選ぶ上で気になるのがその値段。コスは1か月ごとに契約して支払うのが一般的です。

ジョグジャカルタにあるガジャマダ大学周辺のコスをMamikosで検索してみると2022年6月現在の最安値はRp.300.000(日本円でおよそ2,700円)でした。

この価格帯のコスは基本的に家具なしの部屋で、水浴びのやトイレは共同です。トイレは和式トイレで水浴びは桶を使います。

大学生の場合はRp.500.000(日本円でおよそ4,700円)以上のコスに住むのが一般的なようです。特に女子学生の場合、女性専用コスであることやセキュリティ面を重視するとコスの値段も上がる傾向にあります。インドネシア人学生の友人の中で最も高額なコスに住んでいる人はRp.1.5000.000(日本円でおよそ13,000円)のところに住んでいました。

ジョグジャカルタの場合おおむねRp.1.500.000(日本円でおよそ13,000円)以上のコスであれば大きな不便もなく暮らせるでしょう。

値段による設備の違いを表にまとめてみました。家具付きの場合は一般的にベッド、机、椅子が備わっています。

あくまでもこれは一例であり、同じ価格帯でもより条件の良いコスもあります。

家具トイレ水浴びキッチンエアコン
Rp.300.000なし共同/和式共同/桶なしなし
Rp.500.000あり共同/和式共同/桶共同なし
Rp.1.000.000あり部屋/洋式部屋/桶共同あり
Rp.1.500.000あり部屋/洋式部屋/温水シャワー共同あり
Rp.2.000.000あり部屋/洋式部屋/温水シャワー共同あり

見るべきポイントはどんなところ?

コスについてたくさんの情報を集めた後はいよいよ候補を絞っていきます。

コスを比較する際に値段や立地の他に役立つ項目をまとめました!

  • 電気代(Biaya listrik)が家賃に含まれているか
  • 温水が使えるかどうか
  • 洗濯、掃除サービスの有無
  • 門限があるか
  • ウォーターサーバーがあるかどうか
  • キッチンの清潔度はどうか
  • モスクからの距離

・一見家賃が安くても、電気代を別途支払う必要がある場合予算をオーバーしてしまう可能性があります。

・インドネシアは基本的に暑いので冷水でも大きな問題はありませんが、やはり慣れ親しんだ温水シャワーがよいという方は事前にチェックしておきましょう。

・明確な門限があるケース、夜間は入口は施錠されるが鍵が支給されるケース、24時間アクセス可能なケースなどがあります。

・洗濯や掃除サービスに関しては無料で引き受けてくれる場合や、追加料金を支払ってお願いする場合の他に外部の洗濯サービスを利用するなどの方法があります。

・ウォーターサーバーは自腹で水を補充する場合や、共同で使用し大家さんが補充してくれる場合があります。水は毎日使うものなので積み重なると比較的大きな出費になります。電気代にも同じことが言えますね。

・キッチンの清潔度は特に料理をしない方にもぜチェックしてみてほしい項目の一つです。シンクの状態やゴミ箱の状態にはコスの住人のキッチンの使い方が表れやすいです。極端に汚い場合は虫やネズミの発生源となりやすいので気を付けましょう。

・最後にモスクからの距離ですが、人によってはモスクから流れるお祈りの声がストレスになることがあります。不安な方は礼拝の時間に合わせてコスの見学をしてみるなどして実際にどう感じるか自分で確かめてみるのがよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

【前編】【後編】に渡りコスの探し方、チェックすべきポイントなどをまとめました。

最後になりますが、コス探しの上で「完璧なコス」を探すのは個人的にはおすすめしません。文化も習慣も違う国で暮らす上で、予算、設備、共用部の状態などどこかで自分が受け入れなければいけない点が出てきやすいといえるでしょう。

インドネシアでコスに住むことを検討されている方の手助けとなれば幸いです。