インドネシアの住宅事情【前編】~コス(下宿/シェアアパート)ってどんなところ?~
インドネシアの住宅事情についてどれくらい知っていますか?インドネシアで住居探しをしたことがある方は「コス」という言葉に見覚えがあるかもしれません。
今回はインドネシアでポピュラーな住居形態であるコスについてご紹介します。
コスについてあまり知らないという方だけではなく、現在コスを探しているけれどいいところが見つからない...という方に向けて、【前編】【後編】に渡ってご紹介します。
【前編】ではコスとはどんなところか、どうやって自分に合うコスを探したらよいのかを中心に解説します!
【目次】
インドネシアの住宅事情【前編】
コス(kost)ってどんなところ?
どうやってコスを探すの?
①ネット上で探す
- Mamikos
- Googleマップ
②知り合いからの紹介
③自分で歩いて探す
【まとめ】
コス(kost)ってどんなところ?
インドネシアに住む場合、一軒家、アパート、コスが主な選択肢になるでしょう。
コスとはインドネシアの特徴的な住居形態の一つで、主に一人暮らしをする大学生の間で人気です。下宿またはシェアアパートのようなもので、建物の中の部屋の一つを借り、主にキッチンは共同で使います。部屋にはシャワー、トイレ、ベッドや机、Wi-Fiなど基本的な設備が整っているタイプが一般的ですが、値段によってはシャワーやトイレが共同のコスもあります。
一軒家やアパートとの違いを表にするとこのような感じです。
コスの最大の魅力はその値段の安さです。一軒家やアパートと比べて家賃をかなり抑えることができます。設備や安全面はコスの価格帯によって異なります。
値段 | 設備 | 安全面 | |
一軒家 | △ | ◯ | ◎ |
アパート | △ | ◯ | ◎ |
コス | ◎ | △ | ◯ |
どうやってコスを探すの?
コスの探し方は複数あります。日本で住居を探す場合は不動産会社を経由するのが一般的ですが、コスを探したい場合は自分でさまざまな方法で情報を集める必要があります。ネット上でもある程度の情報は得られますが、最終的にはインドネシアに入国してから更に情報を集めてコスを契約することが多いです。
①ネット上で探す
ネット上で探せばどこにいても情報を得ることができるので、インドネシアに入国する前から情報収集を始められるという利点があります。自分に合ったコスを見つけるのに重要なことはなんといっても情報量です。これから紹介するサイトは地域や希望の条件によって検索ができるものや部屋の動画が見られるものもあるのでとても便利です。
Mamikos
Mamikosはコス探しをする人々の間でとても有名なサイトです。アプリ版もあります。地域、予算、設備など希望の条件で検索することができるのでとても便利なサイトです。基本的に必要な情報はサイト内にまとまっている上に空き状況やオーナーがどれくらい取引をしてきたか、いつサイトに最終接続したかなども知ることができます。
デメリットを挙げるなら検索機能が少々使いにくいところです。希望の条件を入れて検索したはずが、条件に合わないコスが表示されることがよくあります。
その他おすすめサイト
→OYO
インスタグラムでもコスの情報をまとめているアカウントがあります。例えばガジャマダ大学のあるジョグジャカルタのコスに特化したinfokost.jogjaは写真や動画の視覚的な情報に加えて、値段や設備、オーナーの連絡先などがとても分かりやすくまとまっています。ぜひ住みたい地域の名前+kosなどと入力してアカウントを探してみましょう。
他にもコスのオーナーがインスタグラムアカウントを運営していることも多いので、気になるコスを見つけたら検索してみるとよいでしょう。
デメリットは見つけられるコスが相対的に少ないこと、値段などで検索ができないことです。
→ガジャマダ大学についての記事はこちら
おすすめのアカウント【ジャカルタ編】
Googleマップ
Googleマップで住みたい地域のコスを探すというのも有効な方法です。実際に私もGoogleマップでコスを見つけ、内見を経て契約しました。特に大学周辺は需要も高いためたくさんのコスを見つけることができます。周辺地域の様子や目的地までの経路検索もすぐにできるのが大きなメリットです。
デメリットは情報が更新されにくいこと、また地図と実際の位置にずれがある場合があることです。地図の場所にコスが見当たらない場合は周辺住民に尋ねてみましょう。
②知り合いからの紹介
インドネシアに知り合いがいればコスの紹介をお願いしてみると良いかもしれません。実際に大学周辺に住む学生は親戚や友人などの紹介で今のコスを見つけたという人がかなり多いです。口コミ文化の盛んなインドネシアらしいですね。知人に紹介してもらう最大のメリットは質が担保されていることです。実際に住んだ人からコスの情報を聞くことができるので納得して契約できることが比較的多くなります。また知人経由でオーナーとの連絡もとりやすいです。
デメリットは、紹介者と自分の希望の条件が必ずしも一致するわけではないところです。特に譲れない条件があれば積極的に質問してみましょう。
③自分で歩いて探す
自分で歩いてコスを探すこともできます。kostと書かれた張り紙を探しながら自分の住みたい地域を歩いてみましょう。多くの場合張り紙に連絡先も書いてあるのですぐに連絡をとることができるでしょう。自分で歩いて探すことのメリットはコスの外観や周辺地域の雰囲気を実際に感じられることです。大学やスーパーなどへの距離も歩いて確かめることができます。
デメリットは相応の時間と体力が必要になることです。特に昼間の暑い中歩き続けるのはかなり体力を奪われます。
【まとめ】
いかがでしたか?
今回はインドネシアの住宅事情【前編】としてコスの基本情報、その探し方についてご紹介しました。どの方法にもメリットやデメリットがあるので、複数の方法を組み合わせてコスを探すのがおすすめです。たくさんの情報を収集して納得のいくコス選びをしましょう!
【後編】ではコスを契約する前に確認するべきポイントや値段による違いなど、より掘り下げてご紹介します!