プラボウォ内閣には学閥はあるのか?現政権の出身大学を分析!

今年2024年は世界的に選挙イヤーと言われていましたが、インドネシアでも2月に国民の直接投票による大統領選挙が行われ、2期10年ぶりの新プラボウォ大統領の誕生となりました。10月に正式に大統領に就任したプラボウォ政権の内閣は、1960年代のスハルト政権以後最大の内閣で、大臣・副大臣あわせるとその人数は100人をも超えます。今回のコラムでは、そんなプラボウォ内閣の大臣の出身大学ランキングをご紹介します。

※プラボウォ内閣の中には海外の大学で学位を取得している大臣(副大臣)もいます。今回のランキングには海外の出身大学を含みません。出身大臣が2人以上の大学のみ反映のランキングとなります。

プラボウォ内閣大臣出身大学ランキング

第一位:インドネシア大学

前任のジョコウィ政権から続投のインドネシアの金庫番、スリ・ムリヤニ財務大臣を含む、6人の大臣がインドネシア大学出身です。

第二位:バンドン工科大学

バンドン工科大学で原子核物理学を学び、日本IBMで技術者としての勤務経験もある異色のバックグラウンドを持つ、ブディ・グナディ保健大臣をはじめとする5人の大臣を輩出しています。

第三位:ガジャマダ大学

ガジャマダ大学の学長も務めたことがある、プラティクノ人間開発・文化調整大臣を含む4人がガジャマダ大学の出身です。

第四位:国軍士官学校、警察学校

軍人出身のプラボウォ大統領ですが、軍士官学校 (Akademi Militer)と警察学校(Akademi Kepolisian) からそれぞれ3人ずつの大臣がいます。中でもインフラ・地域開発アグス・ハリムルティ・ユドヨノ大臣は、プラボウォ大統領から二代遡った同じく軍人出身のユドヨノ大統領の息子です。

第五位:トリサクティ大学

国営電力会社PLN取締役出身のドゥディ・プルワガンディ運輸大臣を含む計2人がトリサクティ大学の出身です。

一位と三位のインドネシア大学とガジャマダ大学は、プラボウォ内閣の副大臣もそれぞれ5人ずつ輩出、またバンドン工科大学と同じくバンドンにキャンパスがあるパジャジャラン大学は2人の副大臣の出身大学です。大臣の中にはインドネシアの大学を卒業、その後海外の大学で修士・博士号を取得している人たちもいます。

日本の現政権の大臣の方たちの出身校にも東京大学、慶応大学、早稲田大学などの名門校の名前が並ぶようですが、インドネシア内閣も、特定の複数の大学が大臣を最も多く輩出しているようです。

著者

杏子スパルディ
2003年、留学先のアメリカでインドネシア人たちと出会い在米期間中インドネシアコミュニティにどっぷりとハマる。帰国後インドネシアに単身渡り現地採用で外資・日系企業にて合計14年勤務。現在はフリーランスのインドネシア語講師、コラムニストとして活動中。インドネシア人夫と小学生の子供二人と西ジャワ州ブカシ在住。「インドネシアと日本の架け橋に」をビジョンにオンラインコミュニティ、メラプティ交流会運営。異文化交流会、おしゃべり会、無料インドネシア語レッスンなど毎月開催中。
主な実績:
世界で働く女性のためのポータルサイト「世界ウーマン」インドネシア担当コラムニストにて毎月コラムを執筆・掲載
インドネシア人採用の専門メディア 「アジアンHRジャーナル」にて不定期でコラム執筆・掲載

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